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実家のゆくえ

更新日:2024年2月17日

あなたのご実家は、お近くですか?

今、誰か住んでいますか?

もしかしたら、空いた状態ですか?


この度、足を運んで下さったのは、実家を相続したお客様。

ご自身は、離れた場所で暮らしています。

今のままだと、誰も住まず、誰も使わないまま。

「どうにかできないか・・・?」

そう思い、相談を持ち掛けてくれました。


現在暮らす場所から、車で約2時間半。

今、移り住むという選択肢は、ひとまずなしとして・・・

この距離で、どのように使い、どのように維持するか?

なかなかに難しいパズルです。


そこで・・・私たちが提案したアイデア&キーワードは、

近しい方々にも、楽しんでもらえる場にすること。


言葉でいうと・・・「実家と宿のあいだ」という感じでしょうか。

ホテルのように仕立て、お客様自身もゲストの一人として利用する、

そんな風に仕上げませんか?とご提案しました。


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場所は、徳島の南の端。

よき波が来る有名な海岸も、目と鼻の先!

ちょっと足を運ぶと、

楽しんでもらえること間違いなし!という景色が広がります。


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さてさて、今回のプロジェクト。

まずは、敷地に立ち並ぶ数軒の建物を調査することから始めました。


そして、新旧入り混じる建物から、あえて減築することをご提案。

昭和13年に建てられた母屋と、奥にある納屋を残し、

その間を、屋根のある半屋外空間でつなげることをお勧めしました。


こうして完成したのが、こちら↓

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冬のお引渡しとなりましたが、春が来て夏になれば、

チェアやテーブルを出して、日向ぼっこしたり、バーベキューしたり。


室内とはまた異なる、楽しみやくつろぎをもたらしてくれそうな、

気持ちのよい軒下空間となりました。


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敷地のいちばん奥にあった建物も解体し、広ーく使えるお庭に。

樹木を1本、母屋からも軒下空間からも見える位置に植えました。

グリーンが加わると、その場が、一気に華やぎますね。


母屋は、一部、2階の床を取り除き、吹抜に。

高校時代まで暮らしていたお施主様も見たことのない、

ただただ驚くような木組みが現れ出ました。


まさに、建築当時の構造体が、85年の年月を経て、表舞台に出てきた感じですね。

スゴイ!開放感たっぷりの空間となりました!


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ちなみに、現れ出たのは、木だけでなく。

完成時、ふと目の前、奥の方・・・窓の上に見えた1枚の写真。


「あれは…?」と尋ねると、お施主様も「あぁ!」

どうやら・・・ご兄弟が、お部屋に飾っていたスポーツカーの写真だったようです。

「違うんじゃなくてよかった」なんて、

想像を膨らませちゃうひと言もあったりして。

思い出話をひとつ分けてもらった気がして、嬉しくなりました。


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残すもの。

なくしたから、産まれ出たもの。

そして、それらがMIXした新たな場所。


きっとこれから、お施主様をはじめ、いろんな方が交流し、

楽しい時間が流れることと思います。


思い入れのある実家で、その場をつくるお手伝いができた今回のプロジェクトは、

私共にとっても、とても有意義な経験となりました。

ありがとうございました。


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 今月の「月イチ@ウェビナー」で、このプロジェクトを詳しくご紹介します 

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 ■日時:2024.2.16(金)17:30~18:30《再配信》2024.2.17(土)18:00~19:00

 ■開催場所:オンライン(ZOOMウェビナー)※顔が写らない視聴タイプのオンラインセミナー

 ■参加費 無料


 ご興味ございましたら、こちらより参加申込み、お願いいたします

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