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古民家リノベアレンジ術~ししくいの実家~

キレイな海がある、徳島の南の端。

この景色↓を目にするだけで、心浮き立つのは私だけでないはず!



引き継いだ実家を「みんなにも楽しんで欲しい」

そんなイメージを共有して、減築+リノベを進めた、ししくいの実家。

およそ1年半の時を経て、ホテルのような場が完成しました!


ファーストプランで、こちらの減築アイデア↓をご提案。

お施主様は「残すのは平成の増築じゃないの?!」と驚かれた様子でした。

敢えて残すことをお勧めしたのは、昭和13年に建てた母屋。

もしかしたら…ウチの実家もこんな感じ↓という方、おられるでしょうか?


↓Before:お床とお仏壇のある和室


この天井を取り除くと…!

案の定、見事な梁や屋根材の木組が現れ出ました。

みんなが集うLDKを配置し、気持ちのよい空間へと大変身。


この雰囲気は、恐らく昭和戦前の建物ならでは!

敢えて残したからこそ、お目見えした佇まいといえるでしょう。


↓After:1階の天井を取り除き、開放感あふれる吹抜のあるLDKに!


その他、随所に昭和の懐かしい風景を残しながら、

古民家リノベーション、完成しました。


唯一タタミで仕上げたお部屋↓

縁のない半畳サイズの琉球畳を敷き並べました。

お庭もスッキリ仕立て直し、川の向こうの遠景まで楽しめる場所となりました。

やさしい日差しのもとでの日向ぼっことか…楽しみですね。



お部屋の四方を囲む、襖や障子。

今回、建具はすべて母屋にあるものを再利用し、配置替えしました。

襖だったところを、障子戸に。

障子紙は、破れにくいフィルム素材のワーロン紙に。



これが、なかなかに業者さんの腕を振るわす作業だったようで…!

あっちにある障子戸を、こっちに。

こっちの襖は、あっちに。

同じ幅の建具・・・と見えていても、

実は、ひとつひとつ、サイズが微妙に異なるようです。


昔々、そもそも、どこにあった襖なのか?障子戸なのか?

親族が集まる行事の折々に、外して、戻して。

それを繰り返すうちに、少しずつ、元のとは違う場所に入れ替えられることもあるようです。



今回、目指すところへしっくりと納まるよう、

調整を繰り返し、仕上げてくれました。

おかげ様で、全体の見え方や使い勝手も格段にUP!


日本の昔ながらの意匠。

やっぱり美しいですね。


階段の段が1個ずつ、引き出しになっている箱階段。

そのまま活かしました。



このガラスも、今はもう手に入らないデザインかも。

ほんと、なつかしくて郷愁にふけっちゃうシーンが数々です。

もしかしたら、初めて見て新鮮に感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。


世代を超えて、その良さに浸っていただきたいなと思う空間です。



*ししくいの実家プロジェクト、全容はこちらからどうぞ*








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