現在進行中のプロジェクトを追う vol.31 まちなかリノベーション
ふたつ目の事例は、3階建て鉄骨造の住宅です。
今回の研究会のメインテーマは
「この建物、使えるのか?使えないのか?」
この問い掛けのひとつの解として…『重量鉄骨はいいね!』
そうなんです!重量鉄骨はいいんです。
何がいいかというと…構造を積極的に利用できること。
ご紹介した住宅は、1フロア 間口7m×奥行10m の約70㎡。
このボリュームが2階、3階へとつづき、合計約210㎡の空間があります。
このスペースを形づくり、支えるのは、外周にある6本の鉄骨柱と梁。
耐震計算はこれらの柱と梁をもとに行われているので、
内部の壁を取り払っても問題なし!
つまり… 重量鉄骨造は、間取りを自由に変えることが可能です(*^^*)
これが最大のメリット。
ご家族構成や住まい方の変化に、制約なく柔軟に対応できます。
先代が残してくれた建物に、次世代の新しい暮らしが生まれます。
…ということで、提案プランは大きく間取りを変更。
今の生活をより快適に、プラス気持ちよく過ごせるアイデアを盛り込みました。
居住スペースである2階、3階をつなぐ階段位置も変える計画です。
既存の階段部分は敢えてふさがず、
透過性の床材を用いて、下階に光がもれる仕掛けに。
今あるものを活かすリノベーションを選択したから付いてきた、
嬉しいおまけですね☆
完成予定は、この冬。
今後の研究会で、その過程や仕上がりを見ていただけるかもしれません!
全3回でお届けする、まちなかリノベーション。
次回に、乞うご期待です。
ちなみに… たとえば、まちなかで暮らしたいと考えたとき、 このような鉄骨造の中古建物を購入し、リノベーションする形で、 新しい住まいとして仕立てることができます。 まちなかだと、更地を探すのがむずかしかったり、 あったとしても費用的に高額になり過ぎたり。 そんな場面で、鉄骨造の中古物件。 あれば十分に!活用できますよ。
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