ちょっと個人的なお話から…よかったら聞いてください。
先日、十数年前まで祖母が暮らしていた場所へ行きました。
そこは、私の母たち兄弟が育った家。
それぞれが独立した後は、祖父母が暮らし、
私たち家族も、夏休み遊びに行っていた、思い出深い場所です。
一時期、ひいおばあちゃんが一緒だった記憶もあるなぁ。
その後、ひとり暮らしになった祖母が亡くなり、
借家だったその家は、取り壊されたとか…
それを聞いて以来、
お墓参りで近くを通ることは何度かあったけれど、
その光景をなんとなく目にしたくなくて…寄り付かないまま…
すいぶん時間が経ちました。
それが少し前、家が建ったみたいやよ、と。
懐かしさと新しくなったその場所が見たくなって、十何年ぶりにその場所へ。
建っていたのは、想像するに若いご家族が暮らす、かわいらしいおうち。
一瞬、戸惑ったものの、左右に並ぶのは見覚えのある建物。
なにをするでもなく、少しの間、眺めていました。
…今思えば、明らかに、不審な車…
あの時じわっと湧いてきた、ほっとしたような気持ち。
あれは一体、何だったんでしょう。
まちの空洞化・スポンジ化。
空き家問題、空き地問題。
コンパクトシティ。
…そんな言葉を耳にする機会が多くなりました。
LOFT HOUSE STORE をオープン以来、特にかもしれません。
偶然にも、地方ながら祖母の家も、メイン駅からほどよく歩ける距離。
出掛けるときは、みんなして自転車に乗りました。
今たちまち、周りを見渡して、
空き家や空き地が増えている様子でもなかったのですが、
少なくとも祖母の家のあった場所は、何年か空き地だったはず。
そこに、新しい家ができた。
…なんだか不思議ですが、
思い入れのある場所が生かされている。生きている。
それを実感できて、心からよかった…と思った…不思議ですね。
徳島にも、私の近所にも、空洞化する場所が出てきました。 なんだか寂しい…あそこ、よく行ってたお店だったのになぁ。 …そんな場所を埋める。生きてる場所にする。 そのお手伝いができたら……改めて、そう思います。
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