ネガティブ要素を、ポジティブ要素に。
「場所はどこにしようか?」
お店を開きたい時にも、家を建てたい時にも、 はじめの一歩となる重要な要素ですね。
先日の研究会のテーマは、店舗オープン四方山話。 あるジェラート屋さんの事例は、まさに場所選びから始まりました。
不動産屋さんから紹介されたのは、 北島町の旧吉野川沿いのとある場所。
・川の近くなのに護岸工事ができていない ・大きな木があって、切るのにまぁまぁな費用がかかりそう …そんな心配の声が、聞こえてきました。
ここで決めていいの? その、一見デメリットに感じられることって、本当にマイナス要素?
そうして…オーナーさんが出した結論は、 ・川の近くは、むしろ貴重な場所 ・大きな木がなければ、ここにはしない 不安要素は、お店にとって価値を見いだせるもの。 ここにしよう!そう思い、決断されました。
川を眺めて。 大きな木を眺めて。 この場所が持つメリットを、十分に生かせるよう。 店内からの景色はもちろん、 外でも楽しんでもらえるお店にしたい。
安全面を考えると、デメリットに感じられる川際。 フェンスで囲むこともできるけれども、 あえて、そうではないアイデアとしてお堀をつくりました。 安心して、グリーンに囲まれる場所。 ジェラートを食べながら、ゆっくり過ごしてもらえます。 春には、青い花が爽やかさを運んでくれます。
自然とのつながりと、安全性の確保。 それらを大切に、お店は今も変わらず営業されています。 日々変化する自然が、 訪れるたびに私たちを楽しませてくれる大事な要素となっているようです。
不動産選びには、いろんな視点がありますね。 見る人によって、価値の感じ方もさまざま。 多くの人がデメリットを並べる物件にも、 もしかしたら! かけがえのないメリットが潜んでいるかもしれません。