hyoutanjima_TK

2018年3月23日

鉄骨造の可能性

現在進行中のプロジェクトを追う vol.31 まちなかリノベーション
 
ふたつ目の事例は、3階建て鉄骨造の住宅です。
 

今回の研究会のメインテーマは
 
 「この建物、使えるのか?使えないのか?」
 

この問い掛けのひとつの解として…『重量鉄骨はいいね!』
 
そうなんです!重量鉄骨はいいんです。
 

何がいいかというと…構造を積極的に利用できること。
 

ご紹介した住宅は、1フロア 間口7m×奥行10m の約70㎡。
 
このボリュームが2階、3階へとつづき、合計約210㎡の空間があります。
 
このスペースを形づくり、支えるのは、外周にある6本の鉄骨柱と梁。
 
耐震計算はこれらの柱と梁をもとに行われているので、
 
内部の壁を取り払っても問題なし!
 

つまり… 重量鉄骨造は、間取りを自由に変えることが可能です(*^^*)
 

これが最大のメリット。
 
ご家族構成や住まい方の変化に、制約なく柔軟に対応できます。
 
先代が残してくれた建物に、次世代の新しい暮らしが生まれます。
 

…ということで、提案プランは大きく間取りを変更。
 
今の生活をより快適に、プラス気持ちよく過ごせるアイデアを盛り込みました。
 

居住スペースである2階、3階をつなぐ階段位置も変える計画です。
 
既存の階段部分は敢えてふさがず、
 
透過性の床材を用いて、下階に光がもれる仕掛けに。
 
今あるものを活かすリノベーションを選択したから付いてきた、
 
嬉しいおまけですね☆
 

完成予定は、この冬。
 
今後の研究会で、その過程や仕上がりを見ていただけるかもしれません!
 
全3回でお届けする、まちなかリノベーション。
 
次回に、乞うご期待です。
 

ちなみに…
 
たとえば、まちなかで暮らしたいと考えたとき、
 
このような鉄骨造の中古建物を購入し、リノベーションする形で、
 
新しい住まいとして仕立てることができます。
 
まちなかだと、更地を探すのがむずかしかったり、
 
あったとしても費用的に高額になり過ぎたり。
 
そんな場面で、鉄骨造の中古物件。
 
あれば十分に!活用できますよ。